WebCAD はじめに
製缶の図面を速く描くための CAD です。動画は音が出ません。気になる機能から見てください。
基本の操作
- AutoCAD と同じように、コマンドを打って Enter(またはスペース)で使います。例:線
L、円C、長方形REC、移動M、複写CO、トリムTR - 何も打たずに Enter で、直前のコマンドをもう一度。Esc で中止。右クリックは Enter と同じ
- 点は、クリックのほかに
100,50(座標)、@300,0(前の点から)、@500<45(長さと角度)、数字だけ(カーソルの向きにその長さ)でも入れられます - 選ぶ時:左→右に囲むと全部入った図形、右→左は触れた図形
- マウスのホイールで拡大・縮小、中ボタンのドラッグで画面を動かす。中ボタンのダブルクリックで全体表示
- F3 スナップ F8 直交 F7 グリッド ⌘Z 元に戻す
- 右下の「図面縮尺」で、寸法の文字や矢印の大きさが図面に合います(1:10 なら 10 倍の大きさ)
最初の 5 分
板を描いて、穴をあけて、寸法を入れて、PDF にするまで。
REC→ 角をクリック →@300,200C→ 中心をクリック → 半径25DLI→ 2 点をクリック → 寸法線の位置をクリックDDI→ 円をクリック → 文字の位置をクリック- 「保存」で DXF に。「印刷・PDF」で PDF に
寸法
一括寸法 QD
- 寸法を入れたい図形をドラッグで囲む
QD(画面上の「一括」ボタンでも)- 図形の上か下でクリック → 横の寸法。左か右 → 縦の寸法
穴があると、同じ直線上に並ぶ穴ごとに 1 段(板の端 → 穴 → 板の端)、いちばん外側に全長が入ります。模様の線・センター線・寸法・文字は拾いません。H/V で横/縦に固定。
穴の注記 HN
穴をクリック → 文字の位置をクリックで、引出線の「φ22」。円弧は「R」、HO で置いたタップは「M10」。同じ大きさの穴を先に囲んでおくと「4-φ22」。N で個数を入力。
寸法の揃え・移動
- 寸法線を、前の同じ向きの寸法に近づけると吸い付いて揃います
- 置いた寸法を選ぶと ■(グリップ)が出ます。つかんで寸法線や数字の位置を動かせます
DTE:数字だけを動かす(Hで元の位置)- 狭い寸法の数字は、自動で補助線の外に出ます
寸法の文字・風船
- 寸法をダブルクリック(または
ED)で文字を直せます。今の文字が入った状態で開くので、続けて書き足すだけ。<>は測った値 %%c→ φ、%%d→ °、%%p→ ±BL:矢印の先 → 丸の位置 → 番号で、①②の風船。番号は続きを自動で出しますCM:C面の線を選ぶと「C5」などの引出線LE:注釈(矢印と文字)
部品を置く
穴 HO
径を入れて、中心をクリック。続けてクリックで何個でも。十字のセンター線付きで 1 つの塊になります。T でタップ(M3〜M30、下穴と外径)、K で角穴、C で今ある円や四角にセンター線だけ。
PCD(円周に並べる穴)
PCD → PCD・穴径・個数(等分か角度指定)を入れて、中心をクリック。円の線をクリックすると、その円の中心に合います。PCD の寸法と「8-φ19」も付きます。
鋼材 KO
H形鋼・溝形鋼・アングル・I形鋼・角パイプ・丸パイプ・フラットバー・丸鋼。種類とサイズを選ぶだけで、JIS の寸法どおりの断面・側面が出ます。長さを入れると重さも。
溶接エルボ
KO の種類で「溶接エルボ」。サイズ・90°/45°・ロング/ショート・厚さ(SGP・Sch)を選んで置きます。重さも出ます。
パイプ相貫 PT
主管と枝管の外径・厚さ・角度を入れると、枝管の切り口と主管の穴の展開図、ケガキ用の寸法表まで描きます。斜め・芯ずらしも可。原寸で印刷すれば型紙になります。
溶接記号 WS
すみ肉・V形・レ形・X形・K形など。矢印の先 → 折れる所 → 基線の向き をクリック。置いた後はダブルクリックで直せます。
アルミフレーム AF
アルミフレームやブラケットを、絵付きの一覧から選んで置きます。最初に部品を登録します。
- メーカーのサイトからフレームの DXF をダウンロードして、WebCAD で開く
AFREG→ 断面(ブラケットは全体)を囲んで登録。フレームは側面図も選ぶと、長さに合わせて伸ばして描きます- 以後は
AF→ 一覧から選ぶ → 長さを入れて置く。重さは材料表に入ります
縞板・エキスパンド
CHPL:範囲の中をクリック(Rで 2 点の四角)で縞板の模様と「CHPL t4.5」の注記EXP:XS31〜XS63 を選んで範囲にひし形の網目。Vで向き。注記も付きます
集計
材料表 BOM
置いた鋼材を選んで BOM。種類・長さ・本数・重さを集計し、定尺(5500・6000 など)からの切り方を出します。表は図面に置けて、CSV にもできます。
板取り NEST
部品の大きさと数を入れる(図面の閉じた外形を選んでも可)と、3×6・4×8・5×10 の定尺板に並べて、枚数・歩留まり・重さと配置図を出します。
描く・直す
伸ばす S
- 伸ばしたい側を、右から左へドラッグで囲む
S→ 伸ばすものの先端をクリック- 伸ばしたい所をクリック、または向きにカーソルを向けて長さを入力
起点から距離 K
移動 M・複写 CO で、基点を選んだ後に K → 起点をクリック → 向きにカーソルを向けて距離。起点からその距離の所に基点が来ます(AutoCAD の FROM と同じ)。
斜めの線を基準に SA
斜めの線をクリックすると、直交・数字だけの入力・長方形・グリッドがその向きになります。SA → Enter で縦横に戻ります。
ブロック編集
ブロック(ひと塊の部品)をダブルクリックすると、中をいつものコマンドで直せます。「保存して終わる」で反映、「やめる」で元のまま。図枠の中の部品も、その部品が開きます。
別の図面へコピー
選んで ⌘C(⌘⇧C なら基点を決めて)→ 別のタブで ⌘V → 置く位置をクリック。Windows は Ctrl。
図枠 ZW
ZW → A4 横・A4 縦・A3 横・A3 縦 を番号で選ぶ → 左下をクリック。図面縮尺の大きさで置くので、印刷でそのまま用紙に収まります。表題欄の SCALE(1/10 など)と DATE(今日の日付)は自動で入ります。ほかの欄はダブルクリックで書き込めます。注記・部品表・改訂欄も付いています。
開く・保存・印刷
- 図面は DXF で開いて保存します。保存先は自分のパソコンです(図面がこちらに送られることはありません)
- 「保存」(⌘S)は、開いたファイルに上書き。初めての保存だけ場所を聞かれます。「名前を付けて保存」は ⌘⇧S
- タブで何枚も開けます。「+」で新しい図面
- 「印刷・PDF」:用紙(A4〜A1)・縮尺・範囲を選んで、PDF に保存かプリンタへ
- Chrome で使ってください(保存や印刷の用紙サイズが正しく効くため)
DWG の図面を開く
WebCAD は DXF を読み書きします。DWG の図面は、先に DXF に変換してから開いてください。無料の ODA File Converter(Windows・Mac)が定番です。
困った時
- おかしくなったら Esc。描きすぎたら ⌘Z(
U) - 画面上の「? コマンド一覧」に、全部のコマンドと使い方があります。言葉で探せます
- 同じ画面の「自分用メモ」に、よく使う打ち方を書き残せます
- CAD は随時更新しています。開くたびに、いちばん新しい CAD になります